今回は、大内かぶプロジェクト後編です。
前編は、
こちらから。
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現在、大内かぶの菜花に関する栽培研究は、京都府農林水産業センター 農林センター(亀岡市)にて進められています。
そこで、先日大内カブプロジェクトの方々とともに私も農林センターまで同行させていただきました。
農林センターは、京都府の農業および林業分野の実用研究をされていて、京野菜をはじめとする農産物に関する様々な課題解決にも取り組まれています。

そんな取り組みの1つとして、今回の栽培試験があります。
産地間競争においても打ち勝てるような新たな品目・価値の創造を課題とし、『新しい食べ方で消費拡大につながる伝統野菜の復活』を狙っています。
まさに、大内かぶの菜花は、その対象にふさわしいように感じました。
さて、こちらは渋谷さんが提供された大内カブの写真。

同じ大内かぶという品種でも、栽培場所や種の個々の遺伝子の違いにより、子孫は少しずつ様相を変えていきます。
また、農林センターではどのように他品種との交雑を避けながら種を保存をするのかといった話もお聞きし、初心者の私は、作物研究の奥深さを垣間見せていただきました。
そしてこちらが、センターで栽培されている今回の菜花の畑。
6品種ほどが栽培されていました。

大内かぶは今回生育が遅いようですが、その原因なども研究対象になります。
全体の評価としては、大内カブは収量もあり、味もくせがなく、有望であるとのことでした。
農林センターでの野菜ソムリエによる試食は、電子レンジでの調理ということもあり、大内かぶプロジェクトでさっとゆでて食べた味とはまた少し違った印象にもなっていたようです。
そういった情報の交換もでき、来シーズンでは他の調理法も農林センターで試していただけるそうです。
この栽培研究は2022年度まで続けられ、そのレポート等は大内かぶを普及するための大きな好材料となりそうです。
大内かぶの菜花を食べてみたい!という方は、春先に美山の道の駅にある
ふらっと美山で購入することができます。
また、大内かぶや菜花を取り扱いたい業者さんなどがいらっしゃいましたら、渋谷さんまでご連絡してみてくださいね。
渋谷さんご連絡先:0771-75-1048
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